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タテホラボ
発熱線を金属パイプで覆ったヒーターのことです。漏電や感電の危険性が低く、安心安全な電気発熱部品です。
コーヒーメーカーや電気ポットなどの家電に広く使用されています。また、高性能なヒーターは、成型金型加熱用やシール溶着加熱用などの工業用機器に使用されています。
主に、発熱体(ニクロム線)、金属パイプ、絶縁材によって構成されます。下図のような構造をしており、絶縁材として酸化マグネシウムが充填されます。
比較的安価であり、熱伝導性と絶縁性が高い為、酸化マグネシウムが充填材として用いられます。
シーズヒーターの端子間の抵抗値を測定し、発熱線にダメージが無いか等を検査します。それから端子間に電気を流す通電テストを行い発熱具合をみますが、この時にリーク電流をチェックします。リーク電流は、通電時にパイプから漏れ出す電流のことで、この電流は少ないほど安全性が高くなり、シーズヒーターの重要な評価となっています。リーク電流を測定するには、以下のような回路を組んで、通電の電流と切り分ける必要があります。
絶縁材として使用する酸化マグネシウムの粉体のフローレートとタップ密度を評価します。フローレートは流動性の指標で、一定量の粉体が穴を通過するときにかかる秒数で表します。流動性が良いとヒーターを製造する時間が短くなり、生産効率が良くなります。タップ密度は充填性の指標で、容器に詰めた粉体に振動を与えたときの粉体の密度で表します。充填性はヒーターの性能に影響するので重要です。一般的に充填性が高いと、ヒーター内部の密度が高くなり、ヒーターの絶縁性能が良くなります。当社は、これまで蓄積したノウハウを生かして、高精度で安定した測定を実現するタップ&フロー測定装置を開発して、シーズヒーターメーカー等へ販売しています。
1900年に、電気を通すと容易に磁化する軟磁性材料がハッドフィールドにより発見されました。1934年に、ゴスによって一定方向の磁気特性が高い、方向性電磁鋼板が発明されました。方向性電磁鋼板は、1935年に米国アームコ社が製造を開始し、1958年から日本でも製造されました。その後、日本での研究が進み、1965年に高磁束密度の方向性電磁鋼板が発明されました。
方向性電磁鋼板は主に変圧器に使用されます。変圧器は、電圧を調節する装置です。発電所から電気を6600Vの高電圧で送電し、家庭では、100Vや200Vに変圧して使用しますが、この電圧変換に使用されます。一方、無方向性電磁鋼板はモーターに使用されます。
方向性電磁鋼板は、下図のような工程で製造されます。酸化マグネシウムは、脱炭焼鈍後の鋼板に塗布されて、仕上焼鈍時にコイル状に巻かれた鋼板同士の融着を防止するための塗布材(焼鈍分離剤)として使用されます。
鋼板面に塗布された酸化マグネシウムは、鉄と反応してフォルステライトを生成し、焼付き防止だけでなく、鉄損や磁歪にも大きく影響します。タテホの酸化マグネシウムを方向性電磁鋼板の塗布材として用いると、世界最高品質の電磁特性が得られることから、魔法の粉と称されています。